この1月に新郎の友人カメラマンという位置付けで、県外のエンドロール撮影を担当した。
挙式・披露宴当日はあいにくの雨模様で式場の建物外観を撮ることはできなかった。
小雨ならともかく、本降りで結構雨が降っていたから。
新郎・新婦の希望は、当日の美容・着付けシーンから披露宴前半の乾杯シーンまで。
新郎新婦からもらったエンドロールのBGMは約6分。
挙式(人前式)開始は16時。
披露宴開始は17時。
予定では17時20分に乾杯予定。
そしてエンドロールの納品予定時刻は18時50分。
編集にかけられる時間は約90分。
決して長くはない、ギリギリの編集時間。
なぜなら、この90分からDVDディスクに焼く時間、焼き上がりの時間を差し引かないと
いけない。ディスクは必ずしも1回で焼きあがるとは限らない。焼きミスが発生する場合
だってある。だから余裕を見て焼き直しの時間も考えて、純粋な編集時間を計算しないと
いけない。何があっても上映時刻には間に合わせないといけないから・・・
このDVDに焼く時間を考えると1回当たり10分かかる。
焼き直しの時間を考えると、20分かかることになる。
先程編集に割くことができる時間は約90分と出たが、純粋に編集作業に割ける時間は70分
しかないことになる。
実際はどうだったのか・・・
披露宴は定刻に始まったものの、乾杯の発声シーンを撮り終えたのは予定を10分遅れた
17時30分だった。
この時点で、純粋な編集作業時間は60分に短縮されることになってしまった。
今回、撮影に使ったビデオカメラは全部で4台。
カメラからメモリーカードを取り出し、撮影データをパソコンに転送しなければいけない。
4台分の撮影データを合算すると、全部で30G(ギガ)もあった。
シーン数にすると、約100シーン。
事前の計画では、BGMが6分だから、絵(映像)の長さも6分必要になる。
1シーン平均6秒を繋げるとして、1分当たり10シーン必要。6分だから60シーンが必要。
撮影で撮ったシーンの合計は100シーンだから、数は足りている。
でも撮影時に、どのシーンも長短なく6秒ちょうどで撮っているわけではない。
最終的に使う部分は6秒であっても、撮影時は少し長い目に撮っている。
後(編集時に)で、前部分と後ろ部分をカットして使うことを前提で撮っているから。
この100シーン全てをパソコンに転送するのに、またまた10分かかってしまった。
結局、純粋に編集に割くことができる時間は50分。たった50分しか無くなってしまった。
仮に今、1シーン平均10秒の長さの絵(映像)を撮っていたとすると、ここから編集で
良い表情や綺麗な絵(ピンボケや明暗のバランスの良い部分)だけを6秒間切り取らない
といけない。撮影シーン10秒のシーンを再生するにはやはり10秒かかる。この10秒のシーンを
1回見ただけで、どこを切り取って(残して)どこを捨てるのか決めないといけない。
大事なことは、撮影する時点で、どこを撮ってどこを撮らないかを決めないといけない。
むやみにココもアソコもという具合に撮影(録画)しても、後でその絵(映像)を再生
する時間(どのような絵が撮れたのか確認する時間)
もなくなってしまう。
BESTはもし60シーン必要なら、過不足無く60シーンピッタリで撮影を終えること。
でも今回撮ったシーンは全部で100シーン。
1分間で平均3シーンを1度再生して、使う使わないを決めて、使うならどこからどこま
での6秒を残すのかを決めないといけない。1分間に3シーンしか進まないから、100シーン
全てを再生して見終わるのは33分かかる計算になる。
何度も繰り返しの記載になるけど、編集に割ける時間はたった50分だけ。
33分かけて、やっと絵(映像)が出来上がる。
これに出席者(列席者)の名前を重ねて行かないといけない。
残り時間は17分。
文字を重ねてみて、最初から最後まで見てみる。
再生時間が6分だから、チェックにも6分かかる。
実際に文字を重ねてみて、お名前の文字の見易さをチェックする。
そしてBGMの音楽を重ねてみる。
これも最初から最後までチェックするには6分かかる。
文字のチェックに6分。
BGMのチェックに6分。
2つをあわせると12分。
ギリギリ何とか間に合わせることができた。
あとはDVDディスクがうまく焼き上がるのを待つだけ。
焼き上がったディスクを会場の音響(PA)さんに渡して、ここでやっとひと段落。
今日も何とか上映時刻に間に合わせることができた!