
新郎新婦 誓約書への署名風景
その第1は通常の結婚式ビデオ撮影はビデオ(動画)カメラで動画の記録をする。
方や撮って出しエンドロールは、ビデオカメラで動画の記録をするとは決まってい
ない。写真撮影用のカメラで写真(静止画)を撮って、それを編集ソフトで繋げて、
まるでビデオみたいに仕上げることができるからだ。もちろん通常のビデオ撮影同
様、ビデオカメラで動画を撮ったり、あるいは写真撮影用のカメラで動画を撮る場合
もある。
第2の違いは、その撮り方。
通常の結婚式ビデオは可能な限り挙式や披露宴を欠落することなく、その全てを
記録しようとする。絵柄だけでなく音声も記録することがその大きな目的とされてい
る。方や撮って出しエンドロールの場合は、最終的な上映時間に合わせて、それが
3分なら3分、5分なら5分に限りなく近づくように余計なシーンは撮らない。
通常、挙式は20分~30分くらい、披露宴は150分くらいの長さがある。
挙式と披露宴を合わせると180分3時間くらいの長さがある。
もし撮って出しエンドロールの撮影範囲が披露宴終盤お開き近くの両親への花束贈
呈シーンまでの撮影なら、撮影範囲は3時間近くになる。でもエンドロールの上映時
間が5分なら、編集段階ではなく撮影段階で撮影時間=上映時間、これに限りなく近
くなるように撮影しなければならない。
記録撮影のビデオ撮影は編集の時間に1週間2週間かけることができる。でも撮って
出しエンドロールの場合は最短編集時間が3分~5分だったりする。ダラダラナガー
ク差し当たり撮っておいて、後で編集すれば良い!という考えは通用しない。編集
に時間をかけることができないのなら、撮影時に編集しなくても済むように絵にな
るところだけをカメラに収めないといけない。それがビデオカメラであろうと写真用
のカメラであっても。
だから通常の結婚式ビデオ撮影と撮って出しエンドロールは全く別物として考えな
いといけない。単に総撮影時間を比較してみても方や180分。撮って出しエンドロー
ルは6分~7分。長くても10分くらい。基本音声も記録しない。音声は予め用意した
BGMを使うから、挙式や披露宴の音は使わない。撮って出しエンドロールはパソコン
に負担をかける要素は全て省く、削除する。これが大原則。
記録撮影のビデオ撮影はできるだけ欠落部分無しで最初から最後まで途切れること
なく撮影する。撮って出しエンドロールは1シーン長くても10秒。短ければ2秒。
上映時間5分と仮定すれば最少30シーン。最多で150シーン。実際はスローモーション
も多用するのでシーン数は減ってしまう。平均すれば75シーンくらいになる。この
75シーンで全てを表現しなければならない。挙式前のメイクや着付けシーンから挙
式・披露宴全ての時間シーンを75シーンで表現する。
撮影後に考えるのではなく、撮影前、撮影中にシーンの構成を考える。
撮って出しエンドロール完成にはひとりで何役もこなさないといけない。
監督役・脚本家・カメラマン。
だから、撮って出しエンドロールの発注は難しい。
価格が高額なことはもちろん、どこに、誰に発注するか。
大きな会社であれば安心なのか?
有名であれば安心できるのか?
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